大正イマジュリィ学会第37回研究会のお知らせ

シンポジウム:アート? デザイン? 道楽?―大阪イマジュリィをもとめて

  • 日時:2016年7月31日(日)15時から(受付開始14時30分)
  • 場所:大阪市中央公会堂3階小集会室
  • 主催:大正イマジュリィ学会
  • 後援:大阪市
  • 参加費:無料
  • 定員:100名 事前申し込みは不要ですが、満席の場合、入場できない場合があります。
プログラム
  • 趣旨説明(15:00〜15:10)
  • 特別講演(15:10〜16:10)
    • 肥田晧三「大阪・大正イマジュリィ」
  • 休憩:(16:10〜16:20)
  • 報告(16:20〜17:40)
  • ディスカッション(17:40〜18:40)
    • 司会 菅谷富夫(大阪新美術館建設準備室)

開催趣旨
 イマジュリィ”とはイメージ図像を指すフランス語で、挿絵・ポスター・絵はがき・広告・漫画・写真など大衆的な図像の総称として用いられます。大正イマジュリィ学会は、日本の視覚文化を考える上でも重要な、大正時代を中心とする20世紀初頭をクロース・アップし活動してきました。今回は“イマジュリィ”の宝庫でもある大阪をテーマにしたシンポジウムを、大正時代に麗な姿を現した大阪市中央公会堂(1918年竣工、国指定重要文化財)で開催いたします。
 江戸時代から近現代にかけて大阪は、経済力を背景とした都市経営や都市基盤の整備、文化、出版・マスコミ・宣伝などの情報産業の発達、五座を謳われた道頓堀などの芝居の賑わい、個性的な作家や美術家、音楽家の活動など、ユニークな特質を発揮した都市でした。しかしまた、大阪が生み出した多種多様な“イマジュリィ”をみると、印刷・広告など「実用の世界」と、宝船交換会に象徴される趣味家による“道楽”とも呼ばれた「趣味の世界」が、入れ子細工のように組み合って全体が形成されています。東京や京都と比較したとき、西洋から移入された近代的概念である“芸術”は、大阪のどの辺りに位置し、どのように呼吸していたのでしょうか。
 シンポジウムでは、「三都」に数えられながらも、東京、京都とは異質な大阪の都市文化が生み出した“イマジュリィ”を様々な角度からとりあげ、“イマジュリィ”研究の現状・課題を問題提起します。

大正イマジュリィ学会第13回全国大会のお知らせ

第1日目:3月25日(13:00〜18:00)

サントリー文化財団研究助成プロジェクト第6回国際シンポジウム「東アジアにおける大衆的図像の視覚文化論」
  • 「中間報告――東アジアにおける日本製商品の広告表象」(13:00〜13:20)
  • 「「中将湯」広告と性的感覚〜もう一つの女性表現をめぐって〜」(13:20〜13:50)
  • 「流行を生み出す森下仁丹の広告―1920,30年代の東京朝日新聞を中心に―」(13:50〜14:20)
    • 発表者:南出みゆき(天門美術館特任研究員)
  • 「味の素広告における〈幸福〉のイメージ」(14:20〜14:50)
  • 「ハイカラという幻想ー赤玉ポートワインの広告展開ー」(14:50〜15:20)

休憩(15:20〜15:30)

  • 「中国20世紀初期の広告:図像の種類と系譜」(15:30〜16:15)
    • 発表者:湯筠氷(復旦大学芸術設計系准教授)
  • 「中国20世紀初期の広告:図像の表現と寓意」(16:15〜17:00)
    • 発表者:胡平(東南大学芸術学院教授)

休憩(17:00〜17:10)
パネルディスカッション(17:10〜18:00)

懇親会

第2日目:3月26日(10:00〜17:00)

常任委員会】於:同志社大学良心館320教室(10:00〜11:20)
【総会】(於:同志社大学良心館305教室)(11:30〜11:50)
昼食(11:50〜12:50)

国際シンポジウム発表(前日の続き)
  • 「中国における日本仁丹の広告戦略」(12:50〜13:50)
第36回研究会

レクチャー

  • 「〈少女〉誕生の周辺」(13:50〜14:30)

休憩(14:30〜14:45)
研究発表

  • 「個人蒐集家と画家 〜江戸清吉と小川千甕〜」(14:45〜15:30)
    • 発表者:安田容子(東北大学災害科学国際研究所)
  • 明治40年における〈日本太古の住民〉―東京勧業博覧会の太古遺物陳列場とコロボックル想像図」(15:30〜16:15)
    • 発表者:藏田愛子(東京大学大学院文化資源学研究専攻博士課程)
  • 「婚礼調度をプロデュース――百貨店広告に見る近代の嫁入り」(16:15〜17:00)

国際シンポジウム「竹久夢二研究の現在:世界に向けて」のお知らせ

内容に変更がございましたので更新いたしました(2016/02/15)

夢二国際シンポジウム「竹久夢二研究の現在:世界に向けて」

International Symposium on Yumeji TAKEHISA Thinking of Yumeji Takehisa: Toward a New Perspective

岡山生まれの詩人・画家・デザイナーとして名高い竹久夢二(1884-1934)が、生活のなかの美を目指す「港屋絵草紙店」を開店したのが1914年。夢二作品は100年を経て、ようやく歴史研究の対象となりつつある。おりしも昨年春にアムステルダムで初めて欧米での夢二展が開催された。また昨年暮にはアメリカ制作の油彩画も里帰りした。永遠に至る「芸術」ではなく身近な儚い美に注目したその現代的意義を、日本と世界に向けて考える。

  • 主催:岡山大学文学部
  • 共催:夢二学会
  • 後援:美術史学会、明治美術学会、大正イマジュリィ学会(後援依頼中)
  • 助成:公益財団法人 両備檉園財団
  • 特別協賛:夢二郷土美術館
プログラム

司会:上薗四郎(笠岡市立竹喬美術館館長)

休憩10分

  • 新資料報告
  • パネリスト
    • Sabine SCHENK (Ludwig-Maximilians-Universität München):アムステルダム夢二展報告
    • 直井乃ぞみ(Yale-National University of Singapore College):アムステルダム夢二展報告
    • 荒木瑞子:夢二をめぐる人々(夢二と岡山)
    • 金英順(韓国釜山市立美術館館長):韓国からみる夢二作品

第5回国際シンポジウムのお知らせ

サントリー文化財団研究助成プロジェクト第5回国際シンポジウム
「東アジアにおける大衆的図像の視覚文化論」

プログラム

【12 月 25 日】
  • 趣旨説明(13:00〜13:20)
  • 研究発表1「森下仁丹の広告における商品価値とイメージ展開――良薬を世界に」(13:20〜13:50)
    • 南出みゆき(天門美術館特任研究員)
  • 研究発表2「中山太陽堂が描く婦人像――1925年〜1934年の広告から」(13:50〜14:20)
  • 研究発表3「滋養と健康――赤玉ポートワイン広告にみる〈幸福〉」(14:20〜14:50)

休憩(14:50〜15:00)

休憩(16:30〜16:40)

  • パネルディスカッション(16:40〜18:00)
【12 月 26 日】

休憩(14:20〜14:30)

  • 研究発表8 「黒い膚の幻想――日本近代の〈黒人〉イメージをめぐって」(14:30〜15:10)
  • 研究発表9 「私は芸者ではありません――吉田初三郎《BeautifulJapan》に見る女性表象のジレンマ」(15:10〜15:50)

休憩(15:50〜16:00 )

  • パネルディスカッション(16:00〜17:00)


主催:広告レトリック研究会(科学研究費助成事業[基盤研究 C]研究代表者・岸文和) 共催:大正イマジュリィ学会
助成:公益財団法人サントリー文化財団
後援:一般社団法人美術フォーラム 21

第4回国際シンポジウムのお知らせ

サントリー文化財団研究助成プロジェクト第4回国際シンポジウム
「東アジアにおける大衆的図像の視覚文化論」

プログラム

【8月21日】
  • 趣旨説明:「〈幸福〉のかたち――ヴィジュアル・レトリックの観点から」(13:00〜13:20)
  • 研究発表1「健康病の誕生――中将湯広告と婦人悩み相談にみる〈幸福〉のかたち」(13:20〜13:50)
  • 研究発表2「クラブ化粧品からみる〈幸福〉――朝日新聞広告からの一考察」(13:50〜14:20)
  • 研究発表3「1920〜30年代の森下仁丹」(14:20〜14:50)
    • 南出みゆき(天門美術館特任研究員)
  • 研究発表4「寿屋と赤玉ポートワイン――ブランド成立と広告戦略」(14:50〜15:20)
  • 研究発表5「食品界の革新者――味の素の描いた〈幸福〉」(15:20〜15:50)

休憩(15:50〜16:00)

  • 研究発表6「近代の理想的な家庭想像――味の素と中将湯広告の欲望作り」(16:00〜16:45)
  • パネルディスカッション(16:50〜17:30)
【8月22日】
  • 研究発表7「韓国近代における美術市場史:朝鮮末期から20世紀半ばまで」(13:00〜13:50)
    • 金相菀(韓国文化財庁仁川空港文化財鑑定官/建国大学校人文学硏究院硏究教授)
    • 翻訳・通訳:朴美蓮(同志社大学大学院)

休憩(13:50〜14:00)

  • 研究発表8「1930年代日本のポスターにおける〈少女〉の表象――ポスター《森永ミルクチョコレート》(1937)を中心に」(14:00〜14:40)
  • 研究発表9「戦前期日本の「海外向けポスター」について」(14:40〜15:20)
  • パネルディスカッション(15:40〜17:00)


主催:広告レトリック研究会(科学研究費助成事業[基盤研究C]研究代表者・岸文和)
共催:大正イマジュリィ学会
助成:公益財団法人サントリー文化財団
後援:美術フォーラム21

学会誌『大正イマジュリィ』No. 10が刊行されました。

【目次】
十年目を迎える『大正イマジュリィ』(会長 島本浣)

特集:ポスター語りのポリフォニー

  • シンポジウム報告:ポスター語りのポリフォニー――ポスター論の可能性に向けて――(熊倉一紗)
  • 美人画とポスターの概念分析(加島卓)
  • 美術館とポスター――私たちは何を、何のために集めているのか――(植木啓子)
  • 陶冶としてのポスター――選挙啓発ポスターコンクールのねらい――(熊倉一紗)

論文

  • 津田青楓の図案の変遷――京都時代のデザインについて――(大平奈緒子)
  • 武者小路実篤の色紙と文人画――「花卉雑画」の系譜――(亀井祐美)
  • 印行名を用いたポスターの制作年代の特定方法について――精版印刷会社を例として――(田島奈都子)
  • 西野猪久馬の植物画制作に関する考察(藏田愛子)

資料紹介

  • 大正期の地方都市における写真表現――金沢写友会『写友』掲載の作品について――(若山満大)

文献紹介

  • 極私的大正イマジュリィ文献逍遥3(山田俊幸

展覧会解説

  • 「大正乙女の密やかな愉しみ」展(高畠麻子)
  • 「没後五十年 野長瀬晩花」展(藤本真名美)
  • サントリーポスターコレクションによるベルエポックのポスター」展(前川志織)

彙報(活動記録)二〇一四年一月〜二〇一四年十二月

発表要旨

「第十一回全国大会」
  • 津田青楓の図案の変遷(大平奈緒子)
  • 武者小路実篤の色紙と文人画――「花卉雑画」の系譜――(亀井祐美)
  • 印行名を用いたポスターの制作年代の絞り込み方法について――精版印刷会社を例として――(田島奈都子)
  • 明治・大正期の絵画関係文献に見る中国絵画観(河野道房)
  • そごう心斎橋本店・藤川勇造《飛躍》の像再考――商都の象徴としてのメルクリウスとかかわって――(橋爪節也
「第三十二回研究会」
  • 芸術写真の地方都市における展開――アマチュア写真団体・金沢写友会の活動を事例として――(若山満大)
  • 植物知識の普及――西野猪久馬の図譜、挿絵を手がかりに――(蔵田愛子)
  • 谷口香嶠が遺したもの――画塾「自邇会」出身画家の活動を中心に――(藤本真名美)

大正イマジュリィ学会第35回研究会のお知らせ

シンポジウム「〈音〉の空間――大正、近代」(13:00〜)

特別講演
  • 「セノオ楽譜と大正音楽事情(仮)」
研究発表

見学会(16:00〜)