日時:2017年12月23日(土)午後1時30分〜
場所:同志社大学今出川キャンパス徳照館2階第2共同利用室(エレベーターを降りて、右側の廊下を進んだところ)
資料検討会/テーマ:写真
コーディネーター:松實輝彦氏
- 会員の写真関連の資料を持ち寄り、それらについての解説や意見交換、資料検討を行います。
- 写真関連の資料をお持ちの方は、ぜひご披露ください。
- 非会員の参加(資料持ち寄り)も可能です。
- 資料持ち寄りをご希望の方は、事前に事務局まで資料の概要をお知らせください。
日時:2017年12月23日(土)午後1時30分〜
場所:同志社大学今出川キャンパス徳照館2階第2共同利用室(エレベーターを降りて、右側の廊下を進んだところ)
コーディネーター:松實輝彦氏
大衆的な図像“イマジュリィ”を研究する大正イマジュリィ学会は、昨年、“イマジュリィ”の宝庫・大阪をテーマにシンポジウム「アート? デザイン? 道楽? 大阪イマジュリィをもとめて」を開催しました。今回は「没後70年 北野恒富展 なにわの美人図鑑」開催を機に、大阪画壇を代表する巨匠北野恒富のシンポジウムを開催します。
恒富は金沢に生まれ、新聞の版下を彫る彫刻師となりますが、画家を志して大阪で挿絵画家の稲野年恒に学びます。新聞小説の挿絵やポスターで頭角をあらわし、やがて本格的な日本画家として大阪画壇の中心で活躍しました。大正美術会や大阪美術展、大阪茶話会設立に関与したほか、日本美術院再興に参加して同人となり、画塾白耀社で後進育成にも力を注ぎます。また、谷崎潤一郎の小説挿絵や、アールヌーヴォー調のポスターほか印刷全般にも携わるなど、大阪らしい画家でした。
シンポジウムでは、展覧会に携わったメンバーを中心に恒富の芸術と大阪の“イマジュリィ”を探ります。
[プログラム]
※会場が当初お知らせしていた場所から変更しています。
開催趣旨
イマジュリィ”とはイメージ図像を指すフランス語で、挿絵・ポスター・絵はがき・広告・漫画・写真など大衆的な図像の総称として用いられます。大正イマジュリィ学会は、日本の視覚文化を考える上でも重要な、大正時代を中心とする20世紀初頭をクロース・アップし活動してきました。今回は“イマジュリィ”の宝庫でもある大阪をテーマにしたシンポジウムを、大正時代に麗な姿を現した大阪市中央公会堂(1918年竣工、国指定重要文化財)で開催いたします。
江戸時代から近現代にかけて大阪は、経済力を背景とした都市経営や都市基盤の整備、文化、出版・マスコミ・宣伝などの情報産業の発達、五座を謳われた道頓堀などの芝居の賑わい、個性的な作家や美術家、音楽家の活動など、ユニークな特質を発揮した都市でした。しかしまた、大阪が生み出した多種多様な“イマジュリィ”をみると、印刷・広告など「実用の世界」と、宝船交換会に象徴される趣味家による“道楽”とも呼ばれた「趣味の世界」が、入れ子細工のように組み合って全体が形成されています。東京や京都と比較したとき、西洋から移入された近代的概念である“芸術”は、大阪のどの辺りに位置し、どのように呼吸していたのでしょうか。
シンポジウムでは、「三都」に数えられながらも、東京、京都とは異質な大阪の都市文化が生み出した“イマジュリィ”を様々な角度からとりあげ、“イマジュリィ”研究の現状・課題を問題提起します。
休憩(15:20〜15:30)
休憩(17:00〜17:10)
パネルディスカッション(17:10〜18:00)
懇親会
内容に変更がございましたので更新いたしました(2016/02/15)
International Symposium on Yumeji TAKEHISA Thinking of Yumeji Takehisa: Toward a New Perspective
岡山生まれの詩人・画家・デザイナーとして名高い竹久夢二(1884-1934)が、生活のなかの美を目指す「港屋絵草紙店」を開店したのが1914年。夢二作品は100年を経て、ようやく歴史研究の対象となりつつある。おりしも昨年春にアムステルダムで初めて欧米での夢二展が開催された。また昨年暮にはアメリカ制作の油彩画も里帰りした。永遠に至る「芸術」ではなく身近な儚い美に注目したその現代的意義を、日本と世界に向けて考える。