『懐かしさは未来とともにやってくる」刊行記念トークのお知らせ

以下のトークイベントのお知らせを頂きました。

『懐かしさは未来とともにやってくる」刊行記念トーク

  • 日時:2013年11月4日(月)18:30〜
  • 会場:MEDIASHOP
  • 問い合わせ:075-255-0783/MEDIASHOP

現在のように写真機や映画/ヴィデオ撮影機がさほど普及していなかった頃、映像の記録者は限られていた。記録者は、地域の写真館の場合もあっただろうし、あるいはブルジョワのアマチュア愛好家である場合もあっただろう。そうした記録主体のまなざしは、家族などの身辺にとどまらず、地域コミュニティにまで広がっていることもあった。彼らによって撮影された写真や映像は、いわばコミュニティの共有物であり、近代におけるコミュニティの紐帯を確認するものでもあっただろう。映像がコミュニティを作ったと言ってしまってもいいかもしれない。
本イヴェントでは、にいがた地域映像アーカイブの中心人物のひとりである原田健一氏(新潟大学)と、各地に残るパテ・ベビー(9.5mm小型映画)のアーカイヴ化を進める水島久光氏(東海大学)を迎え、戦前期における地域コミュニティと映像の関係について議論するとともに、現代における映像アーカイヴが果たしうる役割についても考察していきたい。

懐かしさは未来とともにやってくる:地域映像アーカイブの理論と実際

懐かしさは未来とともにやってくる:地域映像アーカイブの理論と実際

シンポジウム「これでいいのか?大阪のミュージアム」のお知らせ

以下のシンポジウムのお知らせを頂きました。

シンポジウム「これでいいのか?大阪のミュージアム

 全国各地で「大学博物館」が開設されています。歴史と伝統ある館がある一方、平成8 年の学術審議会報告「ユニバーシティ・ミュージアムの設置について」以降に新設された館も多数あります。
 「新たな学術研究を支える基盤」である大学博物館では、互いに連携し、「地域社会に対する知的・文化的情報の発信拠点」となることが課題となっています。現在大阪では、地域の文化芸術や学術研究を支える博物館のあり方が揺れています。その状況下、このシンポジウムでは、大阪における国公立館や私立館の担う役割と、大学博物館の存在意義はどのようなものかを、大阪大学大阪商業大学の博物館の企画展をモデルケースに検証し、大学博物館の立場から大阪のミュージアムの現状を再検討し、問題提起します。
 第1部では、大阪大学総合学術博物館、大阪商業大学商業史博物館の事例、大阪市の新美術館のありかた、京都・大学ミュージアム連携から見た大阪に関する4つの基調報告を行います。
 第2部では、第1部を受けて、大阪の国公立博物館・美術館と大学博物館のあり方について討議し、現代の大阪におけるミュージアムのあるべき姿を様々な角度から模索します。





展覧会「大正モダニズムと西洋美術〜美学者・谷川渥のアート・フラグメント〜」のお知らせ

以下の展覧会のお知らせをいただきました。

大正モダニズムと西洋美術〜美学者・谷川渥のアート・フラグメント〜


シンポジウム「第5広告媒体論――ポスターの理論と歴史」のお知らせ。

以下のシンポジウムのお知らせをいただきました。

第5広告媒体論――ポスターの理論と歴史

  • 日時:2013年10月20日(日) 13:00〜16:30 (開場12:30)
  • 場所:京都国立近代美術館 講堂
  • 主催:美術フォーラム21刊行会/協賛:醍醐書房
  • 聴講料:無料
  • 定員:100名(先着順/11:30より整理券配布)

「広告」や「宣伝」と言えば、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのマスコミ4媒体を利用したものが、現在の主流。一枚擦りの印刷物として壁や柱に貼り出されるポスターは、周縁的で、「過去の遺物」とか「オールドメディア」とかと呼ばれることもありますが、有効なメディアであり続けていることもまた事実。このシンポジウムでは、ポスターが、受容者(潜在的消費者)に働きかけて、広告主の販売する商品・サービスを購入・利用させるために、どのような工夫・仕掛をしてきた/しているかについて、理論的・歴史的な視点から考えてみることにします。

プログラム

大正イマジュリィ学会第29回研究会「민화(MINHWA)と大津絵――〈民画〉という思想」のお知らせ。

민화(MINHWA)と大津絵――〈民画〉という思想

「民画」という概念は、民芸運動の主導者であった柳宗悦(1889-1961)の造語です。初出は1927年6月刊の民芸叢書第1篇『雑器の美』の「口絵(泥絵)解説」のようです。概念の外延は、大津絵、小絵馬、泥絵、ガラス絵、奈良絵、凧絵、羽子板絵、歌留多絵、看板絵に及び、内包としては、制作者が無名(非個性的、職人的、匿名的)である点、受容者が庶民(民衆的)である点、視覚表象そのものが実用的/世俗的/定型的/下手である点に特徴が求められています。この「民画」という概念の創出が、当時もっていた思想的な意義、そして、現在におけるアクチュアリティーについて、韓国/朝鮮の민화(MINHWA/民画)と大津絵を手がかりとして議論すること。これが、本シンポジウムの目的です。

プログラム
  • 13:00-13:15:趣旨説明
  • 13:15-14:15:「민화(MINHWA)の展開様相と絵画史的意義」
    • 鄭炳模(慶州大学教授)
    • 通訳・朴美蓮(同志社大学大学院)
  • 14:30-15:00:朝鮮美術から〈民画〉を考える」
    • 片山真理子(高麗美術館研究員)
  • 15:00-15-30:「柳宗悦の工藝理論における〈民画〉の位置づけ――大津絵を事例として」
  • 15:30-16:00:「図案・模様・民画――〈近代絵画〉から疎外されたもの」
  • 16:15-17:15:討論
関連展覧会

麗美術館(京都市北区紫竹上岸町15番地、地下鉄北大路駅下車、市バス37番「加茂川中学前」下車)で「コレクション名品展?――朝鮮の絵画と仏教美術」が開かれています。開館時間は10:00-17:00です。