以下の展覧会案内をいただきました。
「魔性の女」挿絵(イラストレーション)展−大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち−
- 会場:弥生美術館
- 会期:2013年4月4日〜6月30日
明治末から、大正、昭和初期にかけて日本の文学に登場した「魔性(ましょう)の女」を、当時のイラストレーションによって紹介します。
泉鏡花「高野聖」の女、谷崎潤一郎「痴人の愛」のナオミ、江戸川乱歩「黒蜥蜴」(くろとかげ)の緑川夫人など、官能的な魅力によって男性を支配し、ついには破滅させる、あるいは美の追求のためなら殺人をも厭(いと)わないという「怖い魅力」を秘めたヒロインに、我々は強く惹きつけられます。時には、優しく善良なヒロインよりも強烈な魅力を感じさせられることもあるでしょう。
現在では目にする機会の少ない、彼女たちの当時の絵姿を、ストーリーとともに紹介し、耽美・幻想の文学世界を楽しんでいただきます。