展覧会「「魔性の女」挿絵(イラストレーション)展−大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち−」のお知らせ。

以下の展覧会案内をいただきました。

「魔性の女」挿絵(イラストレーション)展−大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち−

明治末から、大正、昭和初期にかけて日本の文学に登場した「魔性(ましょう)の女」を、当時のイラストレーションによって紹介します。
泉鏡花高野聖」の女、谷崎潤一郎痴人の愛」のナオミ、江戸川乱歩「黒蜥蜴」(くろとかげ)の緑川夫人など、官能的な魅力によって男性を支配し、ついには破滅させる、あるいは美の追求のためなら殺人をも厭(いと)わないという「怖い魅力」を秘めたヒロインに、我々は強く惹きつけられます。時には、優しく善良なヒロインよりも強烈な魅力を感じさせられることもあるでしょう。
現在では目にする機会の少ない、彼女たちの当時の絵姿を、ストーリーとともに紹介し、耽美・幻想の文学世界を楽しんでいただきます。

展覧会「知られざるプライベートコレクション ジャパン・ビューティー―描かれた日本美人―」のお知らせ。

以下の展覧会案内をいただきました。

知られざるプライベートコレクション ジャパン・ビューティー―描かれた日本美人―

美人、すなわち美しい女性を描くことは、日本美術の長い歴史における重要なテーマの一つです。 このジャンルで活躍した近代の日本画家たちは、技法や形式において伝統を継承しながらも革新的な表現を模索し、多様な人物表現を試みました。
明治、大正、昭和初期に絶大な人気を博した「美人画」に注目し、三大巨匠と謳われる上村松園鏑木清方伊東深水の作品をはじめとする約80点を、前期・後期に分けて展観します。
日本の四季、風俗、歴史、文学に着想を得た女性表現の多様性と、その姿に託された理想美をお楽しみください。

※本展は、今年度秋に、川越市立美術館(埼玉県)に巡回予定とのことです。

展覧会「日本のポスター芸術ー明治・大正・昭和の女性たちー」(平田本陣記念館)のお知らせ。

以下の展覧会案内をいただきました。

日本のポスター芸術ー明治・大正・昭和の女性たちー

日本でポスターが作られはじめた明治期から、女性の姿をあしらった美人画ポスターは、日常の風景に華を添えてきました。美しい衣装を身につけた人気の女優や令嬢がモデルとして起用されたものや、中には著名な画家が原画を手がけたものもあり、当時の人々の関心の高さがうかがえます。高度な印刷技術で色彩豊かに刷り上げられたポスターは、単に広告としての役目を果たすだけでなく、芸術作品として鑑賞され、蒐集される対象でもありました。
本展は飲料メーカーのポスターを中心に、500点を超える作品を所蔵するサカツコーポレーション(本社名古屋市)のコレクションの中から、精選した50点を公開する中国地方初の展覧会です。大広告主として存在した飲料メーカーのポスターには、女性が主題となっているものが多く、そこには憧れの女性像や当時の流行、社会情勢をも読み取ることができます。今では制作元企業にもない作品や現存していないメーカーのポスターなども含まれる、ポスター芸術をご堪能下さい。

展覧会「加藤まさをの乙女デザイン」のお知らせ。

以下の展覧会のお知らせをいただきました。

加藤まさをの乙女デザイン

壺の中の妖精、花に宿る可愛い少女の顔…。これらは加藤まさをが描いた儚げで危うい不思議な作品たちです。加藤まさをは、ロマンス、メランコリー、メルヘン、エキゾチック、そして乙女たちの憧れモダンガール…など、夢溢れる乙女世界を描いて、爆発的な人気を博した大正時代を代表する抒情画家です。ほんのりとした色合いとやさしく香るような妖精画や、不思議な格好をした童謡の登場人物たちは、一度みたら忘れられなくなるような魅力に溢れています。さらに多芸多才なまさをは、生涯を通じて、絵だけでなく童謡の歌詞、挿絵をあしらった童謡詩画集などを数多く手がけ、中でも童謡「月の砂漠」は、今でも歌い継がれる名曲のひとつです。本展では、加藤まさをの絵はがきや挿絵、楽譜、詩画集を一堂に展覧すると共に、大正、昭和初期の 乙女デザインの作家たちもご紹介いたします。香り立つ大正ロマンをご堪能ください。

展覧会「暮らしと美術と高島屋展」のお知らせ。

以下の展覧会のお知らせをいただきました。

暮らしと美術と高島屋

本展では「企業と文化」というテーマのもと、1831(天保2)年に京都で創業した郄島屋に焦点をあてます。
郄島屋は1888(明治21)年に開かれたバルセロナ万国博覧会を皮切りに、率先して数々の内外の博覧会に優れた染織作品を出展しました。郄島屋はこうした事業のなかで下絵を描く美術家、卓越した技術をもつ染織家とのあいだに親密な関係を築き、「美術的な」商品を世に問い続ける企業精神の礎をなしました。こうした実績は東西文化の往来を積極的に推進することに繋がっています。
明治期以降、私たちの日常生活は大きく様相をかえてきましたが、その変遷に並走するように、さまざまな百貨店が多彩な事業を展開してきました。日本に美術館が少ない頃から美術展を催し、また内外の物産などを紹介する催事では多くの人々に文化の諸相を紹介してきました。本覧では、郄島屋史料館(大阪)が所蔵する美術作品を中心にご紹介するほか、船舶や建築における装飾事業、知的好奇心にはたらきかける出版事業、また人々の興味、関心を喚起する宣伝広報物の数々、そしてお家芸ともいえる染織作品や呉服といった領域までを網羅し、百貨店の複層的な表情をご紹介します。
私たちの日常の暮らしに、美的な潤いや夢をもたらす「文化装置としての百貨店」。その「百貨」の意味を、会場に並ぶ作品、資料の一つひとつから感受していただければと思います。

展覧会「日本のポスター芸術ー明治・大正・昭和の女性たちー」(鶴岡アートフォーラム)のお知らせ。

以下の展覧会案内をいただきました。

日本のポスター芸術ー明治・大正・昭和の女性たちー

※上記の同名展覧会と本展とは内容が異なります。コレクションの規模が大きいこともあり、同時期に同じコレクションから2つの展覧会を開催しているとのことです。

本展は、飲料メーカーのポスターを中心に500点を超える作品を所蔵するサカツコーポレーション(本社名古屋市)のコレクションの中から、明治・大正・昭和のポスター100点を厳選して紹介する展覧会です。
ポスターは広告を目的として作られますが、現在ではその創作性やデザイン性が高く評価され、アートとしても認められています。実際、戦前期の日本製ポスターの製作に携わった人物の顔ぶれを見てみると、 専門職としての図案家以外では、日本画家の伊東深水や北野恒富、洋画家の和田三造や満谷国四郎といった著名な画家が係わっています。 このため、高度な印刷技術で色彩豊かに刷り上げられたポスターは、商品イメージを伝える広告として店舗内に掲出されながらも、古くから鑑賞され蒐集される対象でした。
真に新しい大衆的な芸術であったポスターを通して、明治・大正・昭和という時代をご堪能ください。